編集後記
2006年12月10日
●1993年12月15日 国立代々木競技場コンサート
1993年12月15日は寒かった。寒かったというのが一番の思い出だというくらい寒かった。
私にとってこの日の代々木競技場のコンサートは人生で2回目のデュランのコンサートでしたが(初めてのコンサートは1989年の東京ドーム)、
演奏内容はまったく覚えていない。何故だろう？
コンサートが終わった直後、大きな花束を抱えた女の子が通路を駆け抜けていったというどうでもいいことは覚えているのに。
ちなみに私の席はD19ブロック(ステージ正面で前から19列目)で、良くは見えなかったけどステージはシンプルだったという印象は残ってます。
私の感想では何の参考にもならないと思いますので、読売新聞とミュージック・ライフに載っていたコンサートレビューをご紹介します。
↓ミュージック・ライフ1994年2月号より(文 矢口清治氏)
セットリスト(ミュージック・ライフ1994年2月号参照)
① Too Much Information
② A View To A Kill
③ Hungry Like The Wolf
④ Ordinary World
⑤ White Lines
⑥ First Impression
⑦ Planet Earth
⑧ Come Undone
⑨ Love Voodoo
⑩ Girls On Film
⑪ U.M.F.
⑫ Notorious
⑬ The Reflex
⑭ Rio
(アンコール)
⑮ Save A Prayer
⑯ Wild Boys
2006年12月3日
●ウォーレン
12月8日はウォーレンの誕生日なので、今回はウォーレンの話を。
バイオグラフィー本”Ｎｏｔｏｒｉｏｕｓ”にはウォーレンの脱退までの経緯について書かれているのですが、
それを読むとウォーレンがかわいそうになってしまします。
2001年3月のアメリカン・ツアーが終わった後、ウォーレンは特別郵便で送られてきた解雇通知を受け取ります。
ウォーレンにとってはまさに青天の霹靂で、事前に誰からも何も聞かされてなかったそうです。
すぐさまサイモンに電話をすると、
「悪いね、ウォーレン、こういうことだから」
と、言われたとのこと。
ウォーレンが最初に感じたのは喪失感だったそうです。
自分は全てをデュランに捧げてきたのに、それがなくなってしまった。
そしてショックだったのは面と向かって言ってくれなかったことだと。
後に、デュランのビジネスマネージャーと面会した時に言われたことは
「ウォーレン、私がここでこうして君と話をするのは、言ってみれば、
他の2人は君の反応を考えると本当に身がすくむ思いなんだ。
この話をする時に一緒の部屋にいたくなかったんだよ。
君のことを怖がっている」
だったそうです。
ウォーレン曰く
「このことで彼らがいかに僕のことを理解していないかがわかる。
僕はこういう状況ではけっして攻撃的にならないのに」。
ニックは後になって考えればこのやり方が良かったとは思ってないようですが、
サイモンがまず自分の考えを全て手紙にしたかったようです。
この後、サイモンとウォーレンは長い話合いを行ったそうです。
ニックが言うには、別にウォーレンが悪いことをしたわけではなく、
サイモンからするとウォーレンとの関係が終わっていて
もうウォーレンとはアルバムを作りたくはなかった、とのことですが、
シンコーミュージック・ムック”ニューロマンティック・イヤーズ”のインタビューでサイモンは
「最後のツアーで不愉快な事件が起きて、これ以上続けられないと感じたんだ」
と言っています。
「不愉快な事件」というのが何かはNotorious本には書かれていなかったので
一体何だったのかすごく気になります。
2001年6月にウォーレン最後のコンサートが日本で行われましたが
「最悪のショウだった。楽しくなかった」
とウォーレンは言っています。
私は6月17日の東京国際フォーラム・コンサートに行きましたが
ウォーレンがやけに寂しそうにOrdinary Worldを弾いていたのが印象に残っています。
その後、ウォーレンはカリフォルニアのサンタモニカに
ＶＩＡ ＶＥＮＥＴＯというイタリアン・レストランを開いて成功するのですが
(ダスティン・ホフマン、スピルバーグ、クィンシー・ジョーンズが来たそうです)、
バンドのメンバーは一度たりとも来たことがないそうです。
「もし、僕が世界中を旅していて、ニックがレストランを出したなら寄って会いに行くのに」
と嘆いています。
2003年にバンドがロサンジェルスとラスベガスでショウを行ったときも、
サイモンに電話して見に行くつもりだ、と伝えると、
是非来てくれ、という返答をもらったのに、
その後、バンドマネージャーが電話してきて
「ウォーレン、君に来て欲しくないんだ。バンドと一緒のところを写真に撮られるとまずいから」
と、言われたそうです。
「絶望した。兄弟のように笑って、大切に思って、何年も一緒にモノを創ってきたのに。
僕はいつでもデュラン・デュランを人生で一番大事にしてた。
それなのにもう友人として扱ってもらえない」
私はサイモンとウォーレンではサイモンの方が断然好きだし、
ウォーレンはヌードになるなど顰蹙な面もあるので
別にウォーレンに戻ってきて欲しいとは思わないませんが
(戻ってきてくれても全然かまいませんが）、
それでもやっぱりかわいそうだと思わずにはいられません。
だから、せめて私のサイトのカレンダーにウォーレンの誕生日を記すことで、
ウォーレンのことを忘れていないということ示したいと思っています。
●2007年オフィシャルカレンダー
デュランの2007年オフィシャルカレンダーを購入しました。
2006年カレンダーは全部モノクロ写真だったのですが、今回は半分はカラー写真です。
また、変わっていることに日付が縦に並んでいます。
