編集後記
2007年4月1日
●DVD ”Trace of Duran Duran 〜Artiste Legend”
3月28日に発売されたDVD、”Trace of Duran Duran 〜Artiste Legend”を購入しました。
しかし、はっきり言って期待はずれでした。
Amazonのホームページに
「1991年ロンドンでのステージの模様を織り交ぜ」と書かれていたので楽しみにしていたのですが（この頃の映像や写真は多分見たことがない）、
実際には2004年のロンドン公演（「Live From London」のDVDと同じ）の映像が使われていました。
ただ、DVDのパッケージにはちゃんと「2004年のロンドンでのステージ」と書かれていたので、単なるホームページの記載ミスであり、DVD自体の問題ではないですね。
でも、DVDの内容も映像を適当に切り貼りしてちりばめた散漫でとりとめのないものでした。
「ガールズ・オン・フィルム」のPVの話をしているのに、映っているのはなぜか「ショーファー」のPVだったりとちぐはぐ。
時系列に話を進めているかと思いきや、まだサードアルバムまで話が進んでいないのに「ユニオン・オブ・ザ・スネーク」についてニックが語る映像が出てきた後、
ファーストアルバムの話をするサイモンの映像が流れたり、
1985年の「007/美しき獲物たち」の前に唐突に1988年のBig Thingの「ドゥ・ユー・ビリーヴ・イン・シェイム？」の話が出るなど流れもめちゃくちゃ。
1990年の不振の時代の話にその時いなかったロジャーのコメントを出したり、
2001年にオリジナルメンバーのジョンとロジャーが戻ってきたと言ってアンディが抜けているなど突っ込みどころ満載です。
でも、見たことがないインタビュー映像などもいくつかあったので全く見るに値しないというわけではありません。
昨年イギリスで発売された「The Ultimate Review」と比べると、「The Ultimate Review」の方はメンバーのインタビュー映像こそありませんでしたが、
ジャーナリストや元マネージャー、EMIの担当者などの話を通して独自の切り口からデュランを捉えようと試みていて、
細切れでまとまりのない「Artiste Legend」より内容があるといえるかもしれません。
