編集後記
2007年11月25日
●ディスコグラフィを作成しました
丸一年かかってようやくDISCOGRAPHYのページが完成しました。
デュランのアルバム、
シングル、
12インチ
、アーケイディアや
ザ・デヴィルズといったサイドプロジェクトはもちろん、
デュランの曲が収録されているサントラ盤や
他アーティストによるカバー作品、
ニックプロデュース作品なども掲載してあります。
すべてを完全に網羅とはまいりませんが、それなりに資料として価値があるのではないかと自負しております。
(他アーティストによるカバー作品は掲載されている22作品のほかにもいくつかあるのは知っていますが、
いい加減探すのがいやになったので、とりあえず今のところここで打ち切っておきました)
一応ここはニック・ローズファンサイトなので、他のメンバーのソロやサイドプロジェクト作品は原則的には扱っていません。
(ただし、他アーティストによるカバー作品にいくつかあります)。
また、プロモ盤やブート盤、海外でよくある2つか3つのアルバムが一つになったもの、80年代ヒットソング集といったオムニバス盤も取り上げていません。
なぜ、ディクコグラフィを作ろうと思ったかというと、一つには公式サイトのduranduran.com
のディスコグラフィがあまりにもお粗末なのに軽い憤りすら覚えたからです。
だって、音楽作品と本やDVDがごちゃまぜの上、What Happens Tomorrowのシングルを掲載してないんですよ(11月25日現在 Falling Downも掲載していない）。
「ディスコグラフィを作るとはこういうことだ～」ということを示したくて作ることを決意しました。
もう一つの理由は、自分自身デュランの作品をちゃんと整理できてなかったからです。
フランス人数学者、ポアンカレの言葉に「山積みの石が家でないように、事実の集積が学問ではない」という言葉があります。
私のデュランの作品の知識も山積みの石といった状態できちんと系統だてて把握できてなかったので、
山積みの石をひとつひとつ取り出して、丹念に積み上げ、自分なりのディスコグラフィを作ってみたいと思ったのです。
日本盤があるものに関しては基本的には日本盤の内容しか取り上げていないのですが、いくつか海外盤も併記してあります。
リオ(アルバム)のUSA LP盤は日本盤と内容が違うので載せました。
ウェディング・アルバムのイギリス2枚組特別盤と
カム・アンダーンのUSA盤②には日本盤にはどこにも入っていない
Falling Angel（Fallen Angel)が収録されています(フランスのみ発売のファム・ファタルにもあります)。
ホワイト・ラインズのイタリア盤に入っているThank You(デモ)は
ウィズ・オナーズのサントラに入っていますが、
デュランの作品の中では他に見当たらなかったので入れておきました。
アウト・オブ・マイ・マインドはUK盤②が日本盤とは異なるヴァージョンが入っているので載せました。
USA盤はメトロポリス・リミックスとあったので買ったのですが、日本盤に入っているエレクトリック・リミックスと同じものでした。
でもせっかく買ったので資料として載せました。
Planet EarthからWhite Linesまでのシングル、12インチには比較しやすいようにシングルボックス盤
(THE SINGLES 81-85、THE SINGLES 1986-1995)の内容を併記しておきました。
詳細ページの「画像を拡大」をクリックするとオリジナル盤とシングルボックス盤のジャケットも比較できます。
Planet EarthからA View To A Killまでは日本盤は独自のジャケットを使用していることが多いので、比較すると結構面白いです。
日本盤はほとんどにメンバーの写真が使われていて、日本はヴィジュアル重視だったんだなぁと思いました。
逆に、イギリスではメンバーの写真があまり使われていないことの方が驚きだったりしますが。
でも、日本盤のほうが断然センスがいい。
シングルボックス盤のジャケットはUK7インチ盤のものをそのまま使っているのかと思っていたのですが、
実際には色合いが違っていたり、Careless MemoriesとSave A Prayerでは12インチ盤のデザインを使っていたりと少し違っています。
ジャケットの裏の写真は載せていないのですが、裏も違っていたりします。なぜわざわざ変えたんだろう？
(例：Burning The Ground の7インチ盤(左)とシングルボックス盤(右) のジャケット裏)
シングルボックス盤以外にも隠しアイテム的にたまに写真を挿入してありますので、お暇でしたらいろいろクリックしてみて下さい。
12インチの写真はスキャナーでは取り込めないので、デジカメで撮ったものをトリミングして載せてます。
少し曲がったり、ぼけてたり、端が切れていたりしますが、そこらへんは素人なものですからご容赦ください。
ディスコグラフィを作成している最中いろいろと悩むことがありました。
まずは曲の演奏時間。例えば、おなじアルバムの作品でもアナログ盤とCD盤で記載されている演奏時間が違ったり、
CD盤の記載は実際の再生時間と異なる場合があるのです。
(例：ファーストアルバム「デュラン・デュラン」の場合 （ ）はCDの実際の再生時間)
| LP | CD [TOCP-67234] | |
|---|---|---|
| ①グラビアの美少女 | 3:30 | 3:32 (3:36) |
| ②プラネット・アース | 4:00 | 4:02 (4:02) |
| ③誰かがそこにいる | 4:02 | 4:02 (4:05) |
| ④海辺へ | 3:49 | 3:49 (3:49) |
| ⑤ケアレス・メモリーズ | 3:53 | 3:53 (3:55) |
| ⑥ナイト・ボート | 5:24 | 5:25 (5:25) |
| ⑦雷鳴 | 4:05 | 4:07 (4:07) |
| ⑧フレンズ・オブ・マイン | 5:39 | 5:44 (5:45) |
| ⑨TEL AVIV | 5:16 | 5:17 (5:19) |
はじめはCD盤に記載されている演奏時間を選んだのですが、 後にリオ(アルバム)のアナログ盤とCD盤ではHold back The RainとSave A Prayerのヴァージョンが違うということが判明し、 結局ファースト・アルバムデュラン・デュラン、 リオ(アルバム)、 デュラン・デュラン(再発売)はLP盤を、 そのほかは所有しているCD盤に記載されている演奏時間を載せました (演奏時間が記載されていない場合はCDの再生時間)。 ということで、お手持ちのものとは演奏時間が微妙に異なることがあるかと思います。 演奏時間には前後の空白も含まれており、実際の曲の長さとは異なりますのであくまで目安と思ってください。
もう一つは曲のヴァージョンの整合。 曲目一覧のページで各曲ヴァージョン別に収録先を並べて記載しているのですが、 1つのヴァージョンに2つや3つ名前があったりする。 ヴァージョン名が違うけど曲の演奏時間が近いものは、念のために同じものかどうか確かめたりするのに手間がかかりました。 オール・シー・ウォンツ・イズのシングルにシングル・ミックス(45 Mix)が あるのですが、わざわざ”シングル・ミックス”と名づけているわけだからアルバム・ヴァージョンと違うかと思ったのですが、 何度聴いても違いがわからない。 Planet Earthもグレイテストにシングル・ヴァージョンと書かれているので CDのみならず、アナログ盤のシングルとアルバムでも聞き比べてみたのですが、全く同じものにしか聞こえない (グレイテストではほんの少し導入部分が短い気もしますが)。 念のため公式サイトのAsk Katyに何が違うのかメールでたずねたのですが 、 「わからない」の一言でした (「全く同じものです」という回答を期待していたのですが)。まったく公式サイトは当てにならない。 結局自分の耳を信じてこの２つのアルバム・ヴァージョンとシングル・バージョンは同じものとしました。 もし、違いがわかる方がいらっしゃったらぜひご連絡ください。
チャートについてですが、英・米の順位はDuran Duran's Chart Positionsを参照しています。 ただし、フォーリング・ダウンはまだ掲載されていないので、現在のところ Yahoo UKのシングルチャートを参照にしています。 また、Falling Downの順位はまだ順位一覧のページには掲載していません。 ある程度日数がたって確定したら載せるつもりです。
日本の順位・売上枚数は「SINGLE CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1968～2005」及び「ALBUM CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1970～2005」というオリコンの本を参照しています。 2冊で5万円もしましたが、どうしてもデータが欲しかったので思い切って買ってしまいました。 オリコンの売上枚数は小売店の売上枚数を集計しているらしく、コンサート会場などでの売上はカウントされないため実売数とは異なるみたいですが、 参考にはなるかと思います。
アルバムを売上枚数順に並べるとこうなります。
| 1位 | セブン&ザ・ラグド・タイガー | 254,500枚 | (LP 6位、CT 12位) |
| 2位 | アリーナ | 183,290枚 | (LP 3位、CT 10位) |
| 3位 | ノトーリアス | 139,260枚 | (LP 9位、CT 26位、CD 13位) |
| 4位 | デュラン・デュラン(再発売) | 58,520枚 | (LP 25位、CT 56位) |
| 5位 | リオ | 58,010枚 | (LP 27位、CT 59位) |
| 6位 | ザ・ウェディング・アルバム | 55,960枚 | (24位) |
| 7位 | BIG THING | 50,470枚 | (LP 12位、CT 35位、CD 9位) |
| 8位 | サンキュー | 48,450枚 | (27位) |
| 9位 | リバティ | 22,060枚 | (18位) |
| 10位 | アストロノート | 14,997枚 | (29位) |
| 11位 | メダザランド | 11,220枚 | (37位) |
| 12位 | デュラン・デュラン | 10,690枚 | (LP 54位) |
| 13位 | ディケイド | 7,120枚 | (58位) |
| 14位 | BIG THING＋５ | 5,310枚 | (51位) |
| 15位 | グレイテスト(来日記念盤) | 4,191枚 | (139位) |
| 16位 | ポップ・トラッシュ | 2,740枚 | (76位) |
1位のセブン&ザ・ラグド・タイガーは妥当だとして、 ベストアルバムのディケイドと グレイテストが大して売れていないのにはびっくりしました。 ベストアルバムは普段デュランを買っていない人も買うかとおもってたのですが、この数からいくと普段買っている人もあまり買っていない。 まぁ、私もディケイドを買ったのは最近ですが(10代のころはお金に余裕がなかったから買わなかった)。 でも、グレイテストはすぐに買いましたけどね。
シングルはこうなります。
| 1位 | 美しき獲物たち | 73,260枚 | (28位) |
| 2位 | ユニオン・オブ・ザ・スネイク | 54,010枚 | (48位) |
| 3位 | プリーズ・テル・ミー・ナウ | 52,780枚 | (43位) |
| 4位 | ザ・リフレックス | 41,970枚 | (46位) |
| 5位 | ザ・ワイルド・ボーイズ | 34,560枚 | (47位) |
| 6位 | ザ・ワイルド・ボーイズ(12インチ) | 9,090枚 | (86位) |
| 7位 | ニュー・ムーン・オン・マンデイ | 8,100枚 | (80位) |
| 8位 | セイヴ・ア・プレイヤー | 6,810枚 | (81位) |
| 9位 | ノトーリアス | 6,270枚 | (91位) |
1位の美しき獲物たちはデュランファン、洋楽ファンのほかにも映画ファンも買ったからではないかと思います。 また、アルバムに収録されていないからアルバムは買うけどシングルは買わないといったデュランファンも このシングルだけは買ったのではないかと思います(私がその一人)。 でも、2位のユニオン・オブ・ザ・スネイクは意外でした。 てっきりザ・リフレックスかと思ってました。
ついでにアーケイディアとパワーステーションを比較してみましょう。
| (アーケイディア) | ||
| 情熱の赤い薔薇 | 71,910枚 | (LP 11位、CT 49位) |
| (ザ・パワー・ステーション) | ||
| ザ・パワー・ステーション | 93,260枚 | (LP 9位、CT 18位) |
| リヴィング・イン・フィア | 21,260枚 | (29位) |
アーケイディアとパワーステーションだと、アーケイディアの方が好きという話をよく聞いていたので、 日本ではアーケイディアの方が売れたのかと思ってましたが、この結果からすると、 デュランのファンの中ではアーケイディアの方が評価が高いのかも知れないけど、 世間的にはパワーステーションの方が人気があるということでしょうか。
解説が長くなってしまいましたが、あとの細かい点はお暇でしたら ディスコグラフィについてのページをご覧下さい。
やっとディスコグラフィが完成してほっとしています。これから2008年のカレンダーの作成に取り掛かります。 なんとか今年中に完成させねば。
2007年11月11日
●コンサート・フォー・ダイアナDVD
コンサート・フォー・ダイアナDVDを購入しました。WOWOWでの放送を録画してはいたのですが、
放映していない映像もあることを期待して買いました。
DISC2のドキュメンタリー映像(30分)の中に断片的にメンバーのインタビューやバックステージ等の映像が入っていました。
でも、コンサート第3部の途中に挿入されていたニックとサイモンの短いインタビューがありませんでした。
また、メンバー4人によるインタビューもYouTubeに一時期掲載されていたものはもっと長かったのですが、
サイモンのほんの短いコメントで終わってました。
でも、思っていた以上に色々な場面のメンバーの映像が入っていたので買って良かったです。
ただ一つ一つが短かくて、分散されているのが不満というか、まとまってくれていれば繰り返し見るのも楽なのですが。
rockin'on12月号でニックがこのコンサートについて語っています。
「個人的にはライヴ・アースより、ダイアナ妃追悼コンサートのほうがスペシャルな体験だったな。
飾らない誠意のこもってた、っていうか。主催者側である2人の王子が積極的に関わって、
アクトのセレクションから舞台裏の仕切り、サウンドチェックに至るまでしっかりケアしてくれたからね。
その一方、ライヴ・アースのほうは、出演メンツは確かにもっとエッジーなロック寄りで、
話題になりそうな顔ぶれであったけど、イヴェント自体の運営はかなりずさんなところが目立ったんだよな。
何をすればいいのか判らないまま終始アタフタ舞台裏を走り回っている、って感じだったし」
確かにDVDのドキュメンタリーを見ると、
2人の王子だけでなく様々な人が個人的な思い入れをもってコンサートを成功させようとする熱意が伝わってきます。
ライヴ・アースの方は規模が違うということもあるでしょうが、やること自体に意義がある、注目されればそれで良しという面もあったのではないかと思います。
第一、コンサートとエコロジーは関連性がありませんからね。
ちなみにライヴ・アースのCD+DVDの日本盤
が12月26日に発売予定で、DVDの方にデュランのPlanet Earthが収録されていますが、
Planet Earthだけならスカパーで録画したので買わなくいいか、と思っています。
日本で放映しなかったNotoriousかGirls On Filmが入ってれば迷わず買うのですけど。
