編集後記
2008年5月25日
●USA盤「RIO」カセット
3月の編集後記でUSA盤「RIO」アルバムについて取り上げましたが、
今回はその続きです。
まずはお詫びを。前回、CapitolのカセットのHold Back The RainはLPよりテンポが速いと書きましたが、
どうもカセット全体が速いような気がしたので、もしかしたら機械のせいかもと思い、
唯一持っているTiger Tigerの市販カセットで確かめたところやっぱり速かったです。
ソニーのウォークマンで再生しているのですが、
ソニー製とはいえ、一万円にも満たないメイド・イン・チャイナな代物なのでしかたないでしょうか。
一応スピードコントロールがついているのでテンポを遅くできるのですが、
ぴったり合わせるのが難しいので、テンポに関しては正確なところは今のところわかりません。
それではLPとカセットは何が違うのかというと、
わかったのはカセットの方がMy Own Wayの終わりがほんの少し長いというくらいです。
これ以外は今のところ違いはわかりません。
また、Lonely In Your Nightmareのアルバム・ヴァージョンとUSアルバム・リミックスの違いですが、
Only get a second chance when danger's on the wind と
Must be lucky weather when you find the kind of wind that you need の間のフレーズの
Because you're lonely in your nightmare let me in
Because there's heat beneath your winter let me in に
And it's silent on your stone field let me in
が付け加えられているのですが(この部分もアルバムの歌詞カードに載っていたのにアルバム・ヴァージョンにはなかった部分です)、
前回書くのを忘れてました。もっと時間をかけて丁寧に記事を書けばよかったと反省してます。
さて、ここからが本題。
前回紹介した2種類のカセット以外に3種類カセットを見つけました。
一つ目はCapitolのカセットなのですが、白のジャケットカバーではなくHarvestと同じ黒のジャケットで
ロゴがCapitolになっている以外、外見はほとんど同じです。
中身はA面がリミックスなのですが、テープが劣化しているせいか、
Hungry Like The WolfとHold back The Rain、Last Chance On The Stairwayのところの再生がうまくできず
雑音にしか聞こえません。おそらくHungry〜はUSアルバムリミックスなのではないかと思ったのですが、確認できませんでした。
こちらは前回紹介したHarvestのカセット
↑ 小さい文字のところに"MANUFACTURED, MARKETED & DISTRIBUTED BY CAPITOL RECORDS"とある
所在地はHollywood
↑ A面の演奏時間が26：42となってますが、もしオリジナル盤とおなじなら21：50前後のはずなのですが・・・・。
テープガイド部が外れてしまっているため再生できないので確認ができません。
こちらはCapitol (黒１）
↑ 小さい文字のところが単に"MANUFACTURED BY CAPITOL RECORDS"となっている。
演奏時間の表示は変わらず26：42。USアルバムリミックスのHungry〜が入っているなら24分ぐらいなのですが・・・。
↑ A面はCapitolのロゴが消えてしまっているのでこれだけB面の写真になってます
2つ目もCapitolでジャケットは上と少し色合いが違うくらいで他は全く同じですが、カセットの外観が違ってました。
中身はNight VersionのHungry Like The Wolfが入ってます。ただし、Hold Back The Rainのみちゃんと再生ができませんでした
(XDRのロゴの入っているテープは問題あるものばかり）。
Capitol (黒２）
↑ 演奏時間26：42はほぼ間違いないはず(Hold Back The Rainの確認ができてないので断言はできませんが）
↑ カセットの色が青っぽくなって模様も入っている
3つ目はCapitolのロゴが入っているのですが、"MANUFACTURED BY COLUMBIA HOUSE"とあります（ちなみに白ジャケットのカセットも同様です)。
こちらは問題なく再生できました。Night VersionのHungry〜が入ってます。
Capitol/Columbia House (黒）
↑ 品番が4XT 512211になっている。バーコードとXDRのロゴがない。
↑ "MANUFACTURED BY COLUMBIA HOUSE, DIVISION OF CBS" で、所在地はNew Yorkになっている
↑ Capitolのロゴの向きが変わっている。
ジャケットの品番は4XT 512211なのにカセット本体は4XT 12211のまま。
こちらは前回紹介したCapitol/Columbia House (白） おそらくこのバージョンが最も普及している
↑ "CRC"ってなんのことだろう？
↑ Capitolのロゴデザインがが変わっている
カセットは思った以上に奥が深かったです。これからもXDRのロゴの入ったものを探してみます。
ちゃんと再生できるものに巡り合えるといいのですが。
それから、日本盤CDについて気がついたことがあります。
私はCDはCP35−3067(一番初めに出たCD）とTOCP−65764(2001年発売のデジタルリマスター)を持っているのですが、
デジタルリマスター盤はThe Chauffeurのテンポが少し遅いです。オリジナルは5：12なのですが、5：19になってます。
↑ CP35−3067のライナーノーツ
↑ TOCP−65764のライナーノーツ
は〜、RIOはヴァージョンが多すぎる。
ところで、私は今までアルバム・ヴァージョンのMy Own WayとHungry Like The Wolfがもったりしていて好きではありませんでした。
特にMy Own Wayはシングル・ヴァージョンの方がきれが良くスピード感があって好きだったのですが、
前回と今回の記事を書くため何度も何度も繰り返しアルバムを聞いたので、
アルバム・ヴァージョンとリミックスのテンポが耳に馴染んでしまい、
シングル・ヴァージョンは早くて軽すぎと感じるようになってしまいました。
好みって慣れなんだな、と思いました。